福澤諭吉先生の代表的な言葉であり、慶應義塾で学んだ人間は、良く耳にする四字熟語です。
お恥ずかしながら、学生時代は勿論のこと、社会人になってからも、あまり、この言葉の深い意味を考えたことも無く、また、ぴぃ~んと来ませんでした。
40才を越したあたりから、自分のスキルや、人脈、その他リソースで、何とか独立系でやって行けるかどうか、、、なんとなく自覚するようになってからでしょうか、、、それと、伸びる人と伸びない人を見比べて、独立自尊の意味を考えるようになりました。
この「独立」は、特に会社を辞めてとか、個人プレーに走ったり、他人と協調しないというのではなく、
「自ら選択権を持つこと」「自分の信念に反することに妥協したり、コントロールされず、自由に生きること」「自立心を持ち、自負心、自尊心を持つこと」だと理解しています。
会社自体も独立自尊でなければいけないと思います。
お客様から下請け的な関係、従属的な関係になると、いけませんし、ある特定の顧客や商品にのみに売上を依存するのもあまり好ましい状況ではないように思います。
理不尽な要求、法令遵守で無かったり、不公平な取引に対して、断る勇気や決断ができるのも、独立自尊だと思います。
お客様と我々は、Win-Winのパートナーであるべきであり、付加価値の少ない、見下されるような下請けとして甘んじたくはありません。
個人としても、会社に勤めていながらも、独立自尊の精神は必要だと思います。
会社の方針や方向性が自分の望むところと違っていたら、辞める選択肢を自分サイドに主導権があるべきだと思います。辞める勇気が持てるのには、自分の仕事に自信があり、辞めても生活していける、他で勤務できるだけの自負がある人です。
僕は、昔から、自分の会社に勤める社員に、「いつでも辞められるぐらい実力を早くつけろ」、「本当の一人前になれ」と言っています。もちろん、辞めてほしい、離れてほしいから言っているのではなく、力をつけてほしいからです。
辞められるぐらいの実力があってこそ、自尊心、自負心があり、良い仕事ができる一人前なのだと思います。その上で、自分の理想、自分の目標を達成(自己実現)するのには、今のこの会社、このチームにいるのが、一番自分にとってベストな選択肢だと思えるのが、理想な関係・対等な関係なのだと思います。こういう人って、プロフェッショナル意識が強く、会社(すなわち社会や顧客)が必要とするスキルやマインドがあり、人材市場で人気がありますので、概ね報酬が高いです。もっとも貴重な「人財」です。
本当に「出来る人」は、仕事の難しさ・深さを知っているので、謙虚で素直、チームワークを大事にする傾向にあると感じます。野球でいうと、ワールドベースボールクラシックでのイチロー選手のようなチームリーダーです。
会社組織に勤めていながらも、ベンチャー企業の一国一城の主のように、自分の部門を「独立した事業体として」想像しながら、真剣に運営すると、実に学ぶことも多いはずです。いつか、機会があれば、独立しても良いと思います。会社や取引先、投資家から出資金を募って、ベンチャー企業を起こすことも、可能です。
アルトマークは、IPO後、子会社を作ったり、M&Aをして事業分野を拡大するはずですから、その時にぜひ社長として立候補してください。
僕の夢の一つに独立自尊の人をどんどん輩出し、将来の日本の医療ビジネス分野の一大登竜門、学校のように、多くの人材を輩出して、医療産業を人材面で発展させるということがあります。いつか、日本IBMや、リクルート、など多くの人材を輩出している会社のようにアルトマークが貢献する時代がきっと来ると信じています。
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