ボクが、良く行くカウンター割烹料理屋の親方は、本当に怒りっぽくて、、、お客さんの前でも、部下やお弟子さん達を叱っています。
カウンター越しなので、お弟子さんが、何が原因で叱られるのかが、わかります。
親方が不機嫌になるのを分類すると:
■動きがわるい、
■リズムが悪い、
■一つ一つの仕事が「きっちり」としておらず中途半端、
■もちろん、それらに伴って生じる数々のミス・・・・
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何人かの助手のなかで、一人だけ、叱られないお弟子さんがいます。親方も、そのお弟子さんがカウンター周り担当の時は、お客様との会話もはずみ、笑顔がこぼれ、仕事もテンション、アゲアゲです。
その「デキる」お弟子さんを観察していると、
親方が次ぎに何をするのかを、ちらっと見て、瞬時に「読む」、そして、すばやく、その「準備」にとりかかり、親方は何も言わずにその準備した材料を調理する、次の調味料、次のもりつけ、次のお皿、。。。次から次へとまるて手品のように、さっ、さっ、さっ、っと出来上がり、親方は立ち位置、姿勢を崩しもせず、さらに、お弟子さんがぱっ、ぱっ、ぱっ、っと、受け取り、女将に渡す。。。。その間、親方は一言の指示もせず、お客さんとの会話を楽しみながら、手だけが精密機械のように動く・・・・
「デキない」お弟子さんがカウンター周りの時は、、、「はい、はい、まだ〜、おい、まだかよー!」「何をやっているだよっーー!!」「ちゃんと、準備しておけって、言っているだろ!!」「何、ぼけっとしてだこの野郎!」「何度言ったら、わかるんだっ!」・・・・お客様までびびってしまい、無言で食事をすることになります・・・・しーーーーん、、、
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医者の世界も同じです。
手術で、自分が執刀医をしている時、助手に入る若手医師の動作を見ていると、その彼が将来有望かどうか、良い術者に育つかどうか、容易に見分けがつきます。ほぼ100%当たります。
その違いは、手術の流れを見ながら、「この先の展開を読めるかどうか」「そのプロセスの一つ一つに、どのような意味があるのかを理解しようとしている」の2点にあると、思います。
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ビジネスでも同じです。
社内外の、多くの部下、多くのビジネスマンを見てきて、全く同じことが言えます。
できる仕事人は、必ず先を読んで、予防策、増強策を準備します。
資料やプレゼンも、見る人・聞く人が何を知りたいのか、何を質問するだろうか、何が不安点・不満点なのかを予知して、その答えを資料に盛り込みます。
次を読み、その先を想像することができるか、できないか。
それが、カウンター割烹の助手、手術の助手、ビジネスマン、全てで共通している「伸びるひと/伸びない人」「成功する人/成功しない人」「出世する人/出世しない人」「任させてもらえるひと/信頼されないひと」の違いです。
知識や、スキル、やる気だけではありません。
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先を、先を、先を読む、、、これって、スキル?これって、知識?
(写真は、ヨーロッパで楊撮影、LeicaM8)
恋愛だって、スポーツだって、将棋だって、なんでも、先を読むことと、ゲームのルールを知らないと、勝てない、上手くいかないのと同じことが言えると思います。
きっと、恋愛上手、スポーツ上手、将棋上手は、ビジネスもすぐコツをつかむかもしれません。
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