診察をしていて、感じることがあります。
病気の種類と程度とは、また別に、「得する患者さん(人)」と、「損する患者さん(人)」がいることを。
もちろん、医師として、どのような患者さんであっても、きっちりと手を抜かないで、差別せず、診断と治療をするのは、当然です。
でも、治療としての「合格点」を超えたところで、「もっと心込めて」「もっと何かしてあげよう・して上げたい」、、、と思わさせる患者さん(人)がいます。
これって、学校の先生でも、割烹料理屋さんでも、ホテルでのサービスでも、人と人が接してサービスが提供される関係、場面では同じことが生じるのだと思います。
営業先でも、会社内、学校内、家庭でも、、、、、得する人、損する人、、、、どういう相手に対して、人は好意を持ち、人は「それ以上のこと」を提供してあげようと思うのでしょうか?
患者さんを20年診てきた経験からして・・・・・
→笑顔、明るさ、優しい目と表情、目を見て会話、ポジティブな言葉、尊敬(リスペクトしてくれるひと)、尊重、自分を信じてくれる人、受け入れてくれる、感謝の気持ちのある人、協力的なひと、素直な人、常識的な対応、TPOに合った態度と発言、かわいらしさがあるひと、謙虚な人、、、、、
逆に、どのような相手に、人は警戒し、不信感を持ち、嫌な気持ちになり、「合格レベル」の提供しか、したくなくなるのでしょうか?
→不信感を持って接してくるひと、非協力的なひと、無愛想、敵対視する人、相手の立場を尊敬・尊重しないひと、無表情、反応無し、感謝の気持ちが無い人、人の気持ちが理解できないひと、空気が読めないひと、コミュニケーションのキャッチボールが出来ない人、無神経な発言や手紙・メール、挨拶が出来ない人、情熱・思いが感じられないひと、デリカシーの無いひと、妬むひと、マイナス思考のひと、・・・・・
コミュニケーションが下手なひとは、きっと、日常生活、家庭や、仕事や、交友関係などでも、きっと損しているだろうな~、これからも本人が見えないところで損をしていくのだろうな~と、、、、
患者さんを診ていて、まるで、占い師のように、その人の人生が見えてくる気がします。それは、大人でなくても、子供でも。
会社や社会で出世するひと(または、すでに出世した人)、絶対に出世しそうにないひと、幸せになれるひと、幸薄いひと、、、、
どんな占いよりも、当たると思います(笑)。
看護師さんにも聞いてみました。「どんな患者さんがプラスαが得られるのか?」。その看護師さんの答えは「普段から周りにプラスαを与えている人なんじゃ、ないでしょうか」。。。ナイスな答えですね。僕もそう思います。
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